できるだけ安く多くのユーザーにメールを送るには？

メールリレーサービスをご存じ？高いよね

メールリレーサービスを使わず安くメールを送るには

会員制などのWEBサイトを提供している企業にとってサイトが大きくなると困ることの１つに多くの会員にメールを送るのには費用が思った以上に高いということです。

会員にメールを送るのは、会員数が少ない間はSMTPを利用して自社メールサーバなどからユーザーにメールを送ることを思いつきます。
しかし、現実問題として自前でメールサーバを利用してメール配信することが難しいことがわかります。

(1)キャリアメール
(2)Gmailなどの問題

この2点でまず困ってしまいます。どういうことかというと、昔はyahooやhotmailなどのメールサービス、plalaやbiglobeなどのプロバイダメールを利用するユーザーが多かったが、現在は、スマホが普及し各キャリアのメールアドレスを利用するユーザーが多くなっています。
自前メールサーバからキャリアメールアドレスに多数メールを送ると、自前メールサーバがスパム扱いされ迷惑メールとして処理される、最悪の場合はキャリアから自前メールサーバのIPアドレスをブロックされてしまいます。また、国際的なスパム監視サービスなどからブロックされるリスクがあります。
もしスパム扱いされると、解除してもらうのが非常に難しいし、時間がかかります。（経験談です）

次に、昨年Gmailにメールが届かなくなるというニュースをご覧になったことがある人も多いと思います。googleがメール送信元が問題のない送信元かを様々な認証の仕組みを利用してチェックするように仕様を変更しました。そのため、自前のメールサーバの設定がgmailの基準を満たしていないと、迷惑メールに自動で振り分けられたり、受信したユーザーに、送信元が怪しい、認証されていないメールであるといった表示がされます。

大量メール送信方法

それでは、多くのメールを送るにはどうするか。
(1)リレーメールサービス
(2)メール配信サービス

(1)は自前システムのメール送信部分のSMTPのIPアドレスを外部のメール配信サービスのIPアドレスに変更することにより、大量にメール配信しても、キャリアなどからスパムと判断されなくなります。
メリットは、メール送信先のIPアドレスを変更するだけなので、非常に容易に導入することができます。
しかし、デメリットとして費用が高いという点が1番かと思います。

(2)はメール送信処理自体を外部のメール配信サービスを使って行います。つまりメールサーバが不要です。瞬時に大量のメールが送れる、料金も比較的安価というメリットはありますが、メールの文面や、配信するメールアドレスをあらかじめ外部のメール配信サービスに登録して送信する必要があります。
そのため、メール配信時点での最新のユーザーリストにメールを送るのが難しい。配信先アドレスを毎回差し替える必要があるなど、(1)に比べて導入のためにメール配信部分を設計し直す必要があります。