不動産の地域別の市場動向。2024年の不動産市場の予測は?

「不動産の地域別の市場動向について知りたい。」
「2024年の不動産市場はどの様になる?」

本記事では、不動産の地域別の市場動向や、2024年の不動産市場の予測について解説します。

【不動産の地域別の市場動向】最新のマンションや戸建の不動産市況

2023年の不動産市況を予測するには、2022年までの各地域の市況データが参考になります。ここからは、宅建協会(全国宅地建物取引業協会連合会)が毎年出している「不動産市場動向データ集」をベースに、地域別・物件タイプ別に市況を分析していきます。

首都圏の新築マンション市場

2022年10月の首都圏新築マンションの供給戸数は前年同月比34.7%増、平均価格は6,787万円になりました。供給戸数は増加したものの、2022年の初月契約率は71.9%と、好不調の目安とされる初月契約率70%を5ヶ月ぶりに上回りました。

一方で、新築マンションの在庫戸数は8.0%減と、26ヵ月連続で前年を下回り、全体的に新築マンションの供給が不足していることがうかがえます。

近畿圏の新築マンションの市場

2022年10月時点の近畿圏の新築マンション供給戸数は、前年同月比45.5%増になりましたら。高級物件の販売が好調で、平均価格は5,374万円、成約単価は前年同月比16.0%上昇しました。また、初月の契約率は74.4%と、販売好調の目安とされる70%を上回りました。

 首都圏の中古マンションの市場

2022年10月期の首都圏中古マンション成約件数は前年比10.7%減になりました。成約率も前月比0.6%減となったが、平米単価は同0.4%増の69.4万円と比較的高額物件の成約が堅調でして。

一時的に供給不足となっていた中古マンションの在庫戸数は、2022年10月期は前年同月比14.4%増と9ヶ月連続で増加しており、供給自体も回復傾向にあることがうかがえます。

中古マンションの販売は全体的に堅調に推移していますが、需要が旺盛な地域と、そうでない地域に格差が生じ始めている点に注意が必要です。コロナ渦による住宅ニーズの変化の影響はやはり大きく、「立地」よりも「広さ」を求める傾向が顕著になってきています。

近畿圏の中古マンションの市場

2022年10月の近畿圏の中古マンションの成約件数は、前年同月比3.4%減と2カ月ぶりに前年を下回りました。しかしながら、1平方メートル当たりの成約価格は前年同月比11.2%増と21カ月連続で前年を上回り、高級物件志向が鮮明になりました。

売れ筋エリアは大阪市と神戸市。これらの2エリアは、近畿圏の中でも人気が高く、中古マンションの相場も比較的高止まりしています。首都圏よりも価格が安く、圧倒的な利便性から、コロナ渦の影響もあまりなく販売が続いています。

首都圏の中古一戸建ての市況

首都圏の中古戸建住宅の成約件数は、前年同月比2.3%減と10ヵ月連続の減少となり、成約率も前月比0.3%減とやや鈍化しました。2020年4月頃にコロナ渦の影響で成約件数が急減したものの、比較的早く回復しており、現時点では市場に大きな影響は出ていないみたいです。

ただ、平均成約価格は3,728万円と24ヵ月連続で前年を上回っており、原材料価格の高騰などを背景に価格上昇圧力が強まっています。平均価格も徐々に上昇しており、今後の需給バランスが注目されます。

近畿圏の中古戸建の市況

2022年10月の近畿圏中古戸建住宅の成約件数は、前年同月比2.5%増と2ヵ月連続で前年を上回りました。平均成約価格は2,220万円で21ヵ月連続のプラスになりましたが、上昇率は1.6%とほぼ横ばいでした。

中古戸建住宅は実需が中心であるため、景気や雇用情勢の影響をかなり受けやすく、近畿圏では新築物件の需要は高いものの、中古住宅の需要はやや低調です。

さらに2022年12月のデータを見ましたら、成約率は前年同月比2.8%減と減少に転じています。大規模な住宅開発エリアが少なく、一戸建ての持ち家比率が高いことから、今後も中古住宅の需要が急激に増加することはなさそうです。

東京都心6区の中古マンション平均価格は1億円を突破

都市未来総合研究所によりましたら、2010年度の不動産取引額は、企業間取引を中心に前年度比3.2%増の4兆4,796億円となり、コロナ渦前の2007年度水準まで回復しました。

2024年の不動産市場の予測

2023年12月に開催された日銀金融政策決定会合では、現行の大規模緩和政策の維持が発表されました。しかし、2024年にはマイナス金利政策が解除されるとの予測も多く、不動産市場への影響が懸念される。マイナス金利政策が解除されれば、住宅ローンの変動金利は引き上げられます。

2024年1月時点で、住宅ローン金利に大きな変化はありません。低金利が続きましたら、2024年の不動産市況は上昇傾向になると予想されます。

ただし、不動産価格の動向は、地域によって異なる可能性があります。

まとめ

不動産の地域別の市場動向や、2024年の不動産市場の予測について解説しました。不動産の地域別の市場動向や、2024年の不動産市場の予測について知りたい方は、本記事をご参考にしてください。

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